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2025.04.14

学生インタビュー 株式会社折兼&学生対談 前編

               文責  愛知大学SEED 川地涼太

                   南山大学エコファッション 加藤珠生

はじめに

 循環フェスを開催するにあたって企業とZ世代の関わりを設けています。今回の企画は、学生インタビューです。第2回目は、愛知大学SEEDの川地涼太と近藤菜月、川口朋花、南山大学エコファッション加藤珠生が株式会社折兼を訪問しました。

株式会社折兼について

株式会社折兼は明治20年7月1日に創業しました。

株式会社折兼ホールディングス マーケティング部 SDGs推進グループマネージャー 服部貞典さん

食品包装資材の専門商社でフードビジネスのインフラを支える会社です。そして、フードビジネスのプロとして様々な分野で専門性を発揮し、お客様や社会に貢献することを目標とする会社です。今回は株式会社折兼ホールディングスの服部貞典さんにインタビューさせていただきました。

 

 

環境に配慮したバガス容器とはなにか。

株式会社折兼が行う取り組みや活動には、どのようなものがあるのか。前編では①株式会社折兼のバガス容器について話を伺います。

 

株式会社折兼のバガス容器について

バガス容器とは、従来では廃棄物として処理されていたさとうきびの搾りかすを活用して、容器として開発されたものです。木材パルプの代わりとして使用することで森林伐採量を減らせるので、森林保護やCO削減にも役立っています。原料の採取から廃棄やリサイクルに至るまでのライフサイクル全体のCO排出量(LCA)がバージンプラスチックと比べて80%削減されます。

株式会社折兼のバガス容器は世界で初めてHACCP Internationalの認証を取得しました。これはオーストラリアにある認証機関で製品が食品安全であると国際的に認めるものです。

バガス容器は、可燃ごみとして処理ができるため処理がしやすく、また、使用後は土壌改良材として土に埋めることも可能です。土の中で約70日、海の中で約150日、コンポストで約1日で分解される生分解性のエビデンスを取得しています。

また、環境だけではなく、耐熱耐の点でも優れています。そのため、冷凍弁当や電子レンジでの加熱に向いています。

このように、環境にも人体にも優しいバガス容器ですが、導入にはいくつかのハードルがあります。まず、バガスの特性として、中身が見えないこと、フタが完全には閉まらないことが挙げられます。また、導入にあたって大幅なコストアップが必要になります。

《インタビュー感想 Ⅰ》

 本日は、株式会社折兼にインタビューをさせていただきました。株式会社折兼は、バガス容器という環境に良い食品包装資材を販売しています。

他にも、小学校や中学校などに環境問題について考える課外授業を行うなど、様々なところで環境意識の向上に取り組んでいるとても素敵な会社でした。また、このインタビューでバガス容器について様々なことを教えてもらいました。そして、バガス容器は環境にとても良いので、もっと多くの人に知ってもらってさらに普及するといいなと思いました。

インタビューありがとうございました!

川地涼太

《インタビュー感 Ⅱ》

初めてインタビュアーを務めさせていただき、緊張していたのですが、終始和やかな雰囲気をつくっていただき、安心してお話を伺うことができました。

バガス容器については詳しく知らなかったのですが、バージンプラスチックと比較してCO排出量を80%以上削減できるという点にとても驚き、強く印象に残っています。また、価格面での導入のハードルが高いという課題に対しても、「教育」や「売り場での周知」を通じて乗り越えていけるかもしれない、というお話が印象的でした。

社会や環境の変化は、誰か一人の努力ではなく、私たち一人ひとりの行動の積み重ねによってしか実現できない、そのことを改めて実感しました。

折兼さんのバガス容器のような取り組みが広まっていくことは、循環型社会の実現に向けた確かな一歩であり、社会を変えていく原動力になると感じました。

今回のインタビューを通じて、循環フェスで私たちが本当に大切にしたいこと、そして伝えていきたいメッセージを再確認することができました。

インタビューへのご協力、ありがとうございました。

加藤珠生


株式会社折兼 URL https://www.orikane-hd.co.jp/