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お知らせ
2025.03.01
学生インタビュー 長谷虎紡績株式会社&学生対談 前編
文責 南山大学エコファッション 横山茜
はじめに
循環フェスを開催するにあたって企業とZ世代の関わりを設けています。今回の企画は、学生インタビューです。記念する第一回目は、循環フェス学生代表・南山大学エコファッションの横山茜と愛知大学SEEDの川地涼太が長谷虎紡績会社を訪問しました。
長谷虎紡績株式会社について
長谷虎紡績株式会社は、各種繊維製品ならびにカーペットの製造加工および販売を業務としています。これからものづくり企業として、環境に配慮した経営を行うべく、2030年までに80%以上(3080)を環境に配慮したものに切り替えることを数値目標に掲げています。明治20(1887)年に創業し、今年で138年目を迎える長谷虎紡績株式会社を継ぐ5代目社長の長谷享治さんにお話を伺いました。

長谷虎紡績株式会社 5代目社長 長谷享治
人のため、地域のため、または環境のために働く道経一体の思いとは一体なにか。長い歴史の中でどのように時代の変化に応じて環境に配慮した企業になって行ったのか。前編では、長谷さんの①道経一体の思い②循環フェスにかける期待などお話を伺います。
「道経一体」の思い
「道経一体」とは、経済活動と企業や従業員の同特性が一致してこそ成長の原動力となるという考え方です。この考え方は、明治20年(1887)年の会社の設立から始まります。創業者の会社設立の思いは、地域との共存、地域の人たちを豊かにしていくことにありました。
最初の事業は、生糸産業でした。このビジネスを始めた理由は、地域の雇用を作り、地元を豊かにしていく目的がありました。設立当初、この地域は貧しく、若者は都会に出て働くことしかできなかったのです。そこで農家の人たちが家庭で飼っていたカイコの繭玉を適正価格で買い取り、繭玉を生糸に変える付加価値をつけ、地域に産業を興すことで雇用も作り、地域との共存を生み出しました。
創業者から五代目の長谷さんに至る今でも、人のために、世の中のために行動し社会に貢献しています。もうすぐ140年を迎える長谷虎紡績株式会社厳しい繊維産業で生き残れたのは、第一に人の幸せを願ってきたからであると語ります。
素材で世界を変え、3080を目指す。
人が何を欲しいのかを考え時代によって素材を変えてきた長谷虎紡績株式会社。世の中に必要とされるものを作ることが、人々の幸せにも繋がり、会社の存続にも繋がります。
現在必要とされるものは、やはり循環フェスにもつながる環境に良いもので作ることであり、そのために2030年までに80パーセント以上を環境に配慮したものに切り替えることを志しています。
循環フェスへの参加動機と参加することに当たっての期待すること
アパレル産業は、石油産業の次に世界に環境負担を与えています。この立ち位置を正確に理解し、我々が時代にあったものを研究開発していくことが大切です。この課題を改善するために、循環フェスのモノを循環する理念に賛同したのが参加するきっかけになりました。また、今このタイミングで循環に取り組むからこそ、次世代に続いていく大切な価値観の一つになると思い、参加することになりました。今後社会がこの循環の大切さに気付き、多くの生産者や消費者が参画することが必要だと思います。
インタビューの感想
こんなにも人にも地域にも優しく、地球に優しい会社が地元にあると知らなかったのが悔しく思えるほど魅力溢れる会社でした。昔から長く続いている企業だからこそ、生き残るための色々な取り組みをしており、チャレンジしていく姿勢が非常にカッコいい会社だと、改めて勉強させていただきました。
リユースやリサイクルの重要性、環境問題について理解を深めるためのトークショーとして、循環フェスで改めて長谷虎紡績株式会社社長の長谷さんにお越しいただけます。
参加者と共に持続可能な社会について、また深くお話しできることを楽しみに思います!
インタビューありがとうございました!
横山茜
長谷虎紡績株式会社URL(https://hasetora.co.jp/)